設立15周年記念講演会・茶会
令和7年3月1日 北鎌倉の円覚寺内の松嶺院と本堂をお借りして設立15周年記念で家元不徹斎宗匠による「茶の湯と鎌倉」と題した講演をお願いし、茶会を実施しました。
毎年通常総会を3月第一土曜日に開催してきましたので 今年もその時期に設立15周年記念の行事を行いました。
京都から不徹斎宗匠にお運びいただきました事 一同とても感謝申し上げております。お話しがとてもお上手な宗匠なので 集まった方々から楽しい講演を聞けて 良かったと沢山嬉しいお言葉を頂戴出来ました。
3月1日だったのに 当日はとても暖かい日和で 本堂の中もそれほど寒く無く過ごす事が出来ました。
講演は11：30から本堂で行われましたが、9時頃より松嶺院内の2室に於いて濃茶席と薄茶席が開始され 終日 喫客で賑わいました。
総会を開催しなかった為 本年度の役員は5月17日に横浜駅界隈の中華料理店で15周年記念事業の慰労会を兼ねて 幹事会を行われ 末尾の通りの役員が承認された。
濃茶席会記
主 香山斎 相川 宗範
床 近衛家煕筆 和歌 日毎の春有りて詠む 了意極
のどけさは 向かう日毎の朝霞
みどり沿いゆく 春の山の端
花入 大名物 角木写 愈好斎箱 木屑造
花 季のもの
香合 直斎好 名取河写 一啜斎在判 共箱
書院 硯 梅月紋 葦手「他が袖に」有り（＊）
炭斗 唐物 菜籠 直斎箱
羽箒 鶴 朱柄 一指斎在判 愈好斎箱
火箸 時代桑柄桜皮巻
鐶 相生 有隣斎箱 寒薙造
釜敷 直斎好 糸組 愈好斎箱 友湖造
灰器 直斎好 玉川炮烙 共箱 外箱有隣斎 任土斎造
灰匙 寸松庵好 武蔵野象眼
釜 天命 面取肩衝釜 長野烈極
縁 一啜斎好 菊置上 市郎兵衛造
先 不徹斎好 起風
棚 高麗卓
水指 桶側
茶入 中興名物
瀬戸破風窯 口廣手 銘 豊後口廣
阿部豊後守忠秋ー酒井日向守忠能
ー松浦心月ー馬越家
袋 針屋金襴・青木間道・間道織留
替 一閑張小棗 宗旦在判 真伯箱 平瀬家旧蔵
袋 鶴ケ岡間道
茶碗 青井戸 銘 山中
副 黒 不徹斎 銘 玄武 左入造
数 大樋 九代長左右衛門造
茶杓 一翁作 銘 サビ 共筒 内箱直斎 外箱愈好斎
蓋置 赤絵墨台 奥田穎川造
建水 伝来型餌畚 木屑造
御茶 巌の昔 柳桜園茶舗詰
菓子 草餅 名月製
器 愈好斎好若菜桶模 不徹斎箱 小兵衛造
（＊）色よりも香こそあはれと思ほゆれ
誰が袖ふれし宿の梅ぞも（古今集）
以 上
薄茶席 会記
主 赤羽根 守一
床 直斎一行 洞中春月四時好
花入 絵高麗写 柑子口箱
花 季のもの
香合 織部 扇形 好々斎箱
釜 八景釜 圭成造
縁 溜塗 縁波蒔絵 研斎造
先 一指斎好 不二形
水指 高麗青磁写 一閑人 弥弌造
棚 不徹斎好 嶺雲棚
茶器 真 中次 一翁在判 藤重造
茶碗 赤 左入造
替 唐津 沓形 重利造
茶杓 好々斎作 銘 松柏 二本入 共筒・共箱
蓋置 黄瀬戸 竹の節 魯山人造
建水 伝来形 餌畚 一望斎造
菓子 ひな日和 半田松華堂
器 赤絵鉢 魁文字有り 妙全造
以 上