国際ゾンタ世界大会 横浜大会 呈茶会
6月末から7月初旬にかけてゾンタ世界大会が横浜パシフィコで開催されました。世界中から2000人(開催国日本人も含め)以上のそうそうたる顔ぶれの女性達が一堂に会しました。
ゾンタクラブが2019年で100周年を迎えること、また今回がアジアで初めての開催であることを知りました。
その開催に日本が選ばれたことからメンバーの一人でいらっしゃるお家元夫人和加子さんがおもてなしの一環として七夕飾りとお茶とお菓子を差し上げる案を考えられ、私達も今回のお茶席を開催することの思い入れと意味合いの重要性を感じていました。神奈川官休会が総力を挙げてお手伝いさせて頂きました。
6月30日12時からのスタートが待ち切れず、なし崩しに始まった席は事前に計画してたようにはいかず(予想はしていましたが)お客様のパワーに圧倒されました。
この日は大会のナショナルコスチュームデーと重なり、日本を含めそれぞれのお国の正装をされたお客様800名をお迎えすることとなり、たいへん華やかな席となりました。
七夕祭りにちなみ 会場には大きな七夕飾りが置かれました。
日本各地のゾンタクラブ会員、当日参加の各国会員の願いの書いた短冊がたくさん飾られていました。
7本の竹の飾りは北斗七星を表していたそうです。
立礼卓の取り合わせにも七夕に合わせた茶杓、
有隣斎作 不徹斎 銘「鵲の橋」が使われました。
和加子夫人自らお客様に対し席の室礼、七夕の意味
合いなどを説明されました。
私達もお運びをした際に干菓子も七夕にちなんだ星
形の干菓子を差し上げ
「お茶は苦いから 先に甘いお菓子を食べるんですよ」
と説明すると
「お茶は毒なのね」
と笑いながら言う方もいました。
男性の点前が続いた時
「女性はお茶を点てるの禁じられているの」と
聞かれる方がいました。
女性の権利向上を目指すゾンタの参加者なら
ではの問いかけかと思います。
「 お茶は男性のものでしたが 今は女性の方が
多いんですよ」とお話すると
「 それを聞いて安心しました」
と ちょっと悪戯っぽい感じで 言われました。
日本文化の一端を知っていただく催しでしたが、
お客様と直接会話を楽しむお社中の姿も多く、
日本のおもてなし文化をお伝えしたいという気持ちは一同一つでした。
干菓子とお茶の写真をネットにアップする人、記念写真撮影会する人、様々でたくさんの笑顔を頂きました。
皆さんとても華やかなので
「和服も振り袖くらい華やかで釣り合うかな」
という声もありました。
おかげさまで、3時に無事終了。
お客様さまはもちろん私どもも大切なひとときを
楽しく過ごせたと確信しています。
和加子夫人、先生方のご準備は想像に絶します。
特に和加子夫人には一人一人に直筆の扇面を、
また家元からは各会代表者に色紙を頂戴しました。
思いがけないことで感激しました。
とにかく常の茶会と異なり大変でしたが違う
文化の方々と近しく触れ合えて、心温まる
貴重な経験をさせて頂きました。
雅茗会 池田守愛、松澤一也、中川俊一、鈴木伸子 記