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平成29年 第7回 年次総会

           
           (平成29年度 役 員)

   会 長  青木恵美子

   副会長  中西健治

   顧 問  赤羽根守一、安食守康、田代守玲、徳川田鶴子

   代表幹事 相川宗範
 
   会 計  渡邊葉津子

   会計監査 井上米輝子
   総 務  杉村由香

   幹 事  朝戸守博、小林徹信、本阿彌守光、升本守由、三浦大徹、

   委 員  安食弘美、池田愛子、内田守凡、大川淳生
        丹野弘毅、中村かをる、中澤薫、藤井映子、早川まりか

 

 

平成29年3月4日(土曜日) 北鎌倉東慶寺に於いて神奈川官休会年次総会が開催されました。  同寺にて三回目になりますので皆様手入れの行き届いた境内等お馴染になられたようでした。 梅の盛りは過ぎましたがうららかな春の日に恵まれ 今年も64名の多くの方々にご参加頂きました。

 

10時半より順次受付を開始、呈茶席4席、総会、懇親会と続き 今年も興味深い記念講演とあっという間に半日が過ぎてしまいました。

 

私は12時15分のお席に入れて頂きました。

白蓮舎で受付を済ませお迎えを待つ間お床に掛けられた春満開の扇面、整然と置かれた箱書きを拝見しました。  参詣客でにぎあう境内と垣根ひとつこちら側は別世界です。

 

静かに路地を進み蹲踞で身を清めて寒雲亭へ入りました。 時間帯がよろしかったのか少々定員オーバー気味でしたが皆様上手に間を詰めあって無事席入り完了しました。

 

亭主朝戸守博先生の優しさのあふれたお席でした。  

特に不徹斎筆のお軸の表装は小袖の布地を用いて非常に豪華なものでした。 自在棚 に合わせ 黒の大棗、茶杓は存在感のある五ッ節(銘 庵の友) 釜は透木でした。 水指,莨盆は

可愛らしく、主菓子(銘 つくし)はまさに春らしい色合でした。茶碗は赤楽(愈好斎筆 和の字)出雲焼〈有隣斎筆 和の字、不徹斎筆 梅の絵〉、お話を聞きながらゆっくり拝見いたしました。

美味しいお茶とお菓子を頂き幸せな気分のまま総会に臨みました。

 

総会は今年も小林徹信先生の司会で始まりました。

議長選出・満場一致で代表幹事の相川宗範先生に決まりました。

青木恵美子会長と赤羽守一先生のご挨拶につづき相川先生から事業報告、昨年は総会以外 特に行事などが何もなかったということで井上米輝子氏による会計監査も問題なく総会は滞りなく終わりました。

 

鉢の木のお弁当を頂きながら楽しく歓談の時を過ごしゆったりしたところで 今回の特別講演「茶の湯の羽箒について」が始まりました。 

講師は羽箒研究家 下坂玉起先生です。 画面を見ながら闊達に長年の研究をお話くださいました。

書院の廊下にはご苦労を重ねて収集された多種多様な羽箒が展示されいて興味深く拝見しました。流儀、時代、茶人によって好みの鳥の羽や結い方が異なることも知りました。今では羽箒に使われる鳥種はほとんど絶滅危惧種よって羽の入手困難・・・

羽箒師も絶滅危惧種だそうです。

 

最後に先生が繰り返しお話になり私たちに託された言葉を記しておきます

今ある羽箒を大切に使い、傷んでも決して捨てないで、後世に伝えてください」。

 

次回は茶室等建築に関係する講演を予定しているとのことです。 

毎年興味深い話題を用意してくださる幹事の方々に御礼申し上げます。 

来年3月3日東慶寺にて又多くの方々とご一緒に至福の時を過ごしたいと願っております。

 

                                   鎌倉雅茗会

                                   池田 守愛 記

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